DATE: CATEGORY:中の人
※mixi時代より転載
日付・時間はmixiに書いたときのものにいじってあります。



私の誕生花である。

けれど、私は この花がずっと好きではなかった。
私にはちっとも似合わないと思っているから。

自分の誕生月を象徴するものが、
好きな花でないことが、
とてもとても私は気に入らなかった。

私は「植物」も「植物の世話」も好きだから、余計に気に入らなかった。


では
「何ならいいの?」
と、言われた時、私は困ってしまった。

私は、どの花も好きだが、「一番」好きな花を決めあぐねていた。
思考を廻らせて、思い浮かぶのは…

真夏の日差しを浴びる向日葵。
私の背をゆうに超え、太陽を真直ぐに見返すその姿は、敬意に値する。

春の日に、もしくは闇夜に舞い散る桜。
桜を嫌いな日本人がいるだろうか?咲く姿も散る姿も文句なしに美しい。

どんな場所に在っても人目を引く百合。
その形も大きさも、群を抜いて咲き誇る。その姿には威厳さえ感じる。

親しみあるチューリップ
真っ先に覚える花でもあるだろう。こう見えて種類も多くどれも愛らしい。

両手に収まるほどの可憐な鈴蘭。
白く可憐に咲くこの花に、猛毒があるのは有名。その二面性がまた魅力的だ。


…と、きりがないのでこの辺にしておくが
どれにも順位をつけられない。

桜では一般的過ぎるし…(人と同じ答えはなんとなくイヤな子)
向日葵も…花は好きなのだが「黄色」という色が私はあまり好きではない。
好きでない色を一番に持ってくるのは、やはりいまいちピンとこない。


なら一番好きな色の花は何かと考える。


この考えで脳内に「検索」をかけてる時点で、それはきっと「一番好きな花」じゃないのだろうけど…。

そもそも青い花は少ない。
思い当たったのは桔梗。形も可愛らしいし、とても好きな花だ。
しかし、桔梗はどうにも紫っぽい。

リンドウも「大好き」と呼ぶには苦しい。
デルフィニュームもしかり。


私の「一番」好きな花は、ないんだろうか…


そんな時に


ブルーローズの話に出会った


「薔薇」を英和で調べると、例文に"a blue rose"とある。
青いバラ;不可能なもの, できない相談

薔薇の遺伝子の中に、最初から青を発色する能力がなく。
品種改良が進んだ現代でも、いまだ、実現できない色なのだ。


…これほど、しっくりくるものがあっただろうか。
「一番」好きな色の、誕生花。

初めて誕生花を好きになれた。
しかし、その花はまだ存在すらしていない。


まるで神話の英雄にでもする恋のような感覚。
存在しないものを好きという矛盾。

このひねくれ加減は、なんて私に相応しい。
この薔薇だけは、私に似合う。


あ、これは言っておかねば。
楽天などで検索をすると「ブルー・ローズ」が「売っている」
だがこれは「クリーム色」の薔薇に液体を吸わせて作った物。
その薔薇はブルーローズではなく、「クリーム色の薔薇」だ。

品種改良で「作った」青も
液体を吸わせて「作った」青も
どっちも「作ったもの」だと言ってしまえばそれまでなのだが…
それでも、球根を植えて咲いたときに青いほうが、まだ納得がいく。


誕生してしまえば、私の恋は終わってしまうけど
それでも
会いたいと思う。
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